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貨幣証券の種類と仕組み



有価証券の中でも「貨幣証券」は、金銭債権を表象する有価証券のことを指します。これはつまり、金銭の支払いを請求することのできる証券ということになります。ここでは、貨幣証券の中でも代表的な「小切手」、「約束手形」、「為替手形」について解説します。名前は聞いたことはあっても、その使い道などについてはあまり一般的ではありません。しかし、全国銀行協会によれば、企業同士の取引では小切手や手形が頻繁に使われており、小切手及び手形の取引額は、約380兆円(平成23年度)にものぼります。さて、手形や小切手とはどういう仕組みなのでしょうか。

小切手の仕組み

小切手の仕組み

企業間では、個人間と比べて多額の金額をやり取りする機会が日常的にあります。例えば、オフィスの改築をA社に頼み、その代金が100万円だった場合、現金で支払うには大金を持ち運ぶのは物騒ですし、数え間違う場合もあります。そのような場合に、小切手を活用します。小切手を発行(振り出し)するには、小切手や手形による信用決済取引ができる「当座預金口座」が必要となります。当座預金では、口座開設後に不渡りが出る可能性があるため、金融機関で所定の審査があり、財務が安定した企業でないと開設できず、個人事業主の場合を除き、個人で開設することはほぼ不可能です。当座預金口座を開設すると、小切手用紙がつづられた「小切手帳」が交付され、小切手を振り出すときは、小切手に金額や署名などを記入し、所定の場所に印鑑を押印の上、ミシン目から切り離して相手に渡します。

小切手を使用するメリットは、支払い日付を未来にすることができる点です。通常、銀行振り込みの場合だと日付は指定できず、即日的に支払われますが、日付が指定できることにより企業の取引をスムーズにしています。また、小切手は算数字と漢数字の両方で書くことから、金額の間違いを防ぐ目的で使用する場合や、小切手の方が経理上、口座管理などの手間がないというメリットから、取引が1度きりの可能性が高い場合などに利用されています。

約束手形の仕組み

約束手形の仕組み

「手形」は小切手同様に、それ自体は"紙切れ"ではあるものの、お金と同じ価値をもつ有価証券です。手形には「約束手形」と「為替手形」とがあり、約束手形は、その名の通り、「期日までに支払うことを約束する」ための証券です。例えば、オフィスの改築をA社に頼んだが、すぐに支払えないという場合、2ヵ月後に別の取引先から500万円支払われることが確定していれば、A社に約束手形で支払うことができます。A社も、支払期日に約束手形を持っていけば換金できるので安心して仕事ができます。このように、約束手形では現金取引では不可能な商業活動を可能にしているのです。

為替手形の仕組み

為替手形の仕組み

為替手形は3社間で行なわれる取引で考えると分かりやすいでしょう。例えばA社がB社に対して100万円の債権があるとして(お金を貸している状態)、A社がC社に対して100万円の仕事を依頼したとします。このとき、本来A社はC社に100万円を払わないといけませんが、為替手形を発行し、C社に為替手形で支払えば、B社がC社に対して100万円を支払うことで、3社間の支払いを一度に済ませるというものです。

なお、為替手形の発行においても「当座預金口座」が必要となりますので、個人事業主を除き、一般の個人が通常、利用することはありません。